PLAT-formance 『DUST CHUTE UTOPIA』

5月21日19:00の回を観劇。新宿タイニイアリスにて。

同ユニットの公演は『PUZZLE』に続いて二回目。今回はコント公演とはまた違うものだったようです。

内容に触れていますのでご注意ください。

会場に入ってしばらくして、舞台のセットが原発の燃料棒を模していることに気づき、暗澹とした気持ちに。震災後初の観劇で、「こういうこと」があることは想定しておくべきだったかと反省。うん。想定できたはずなのに。なあ。前回の公演でも時事ネタが扱われていたことに留意すべきでした。

 

実際開演してから1時間くらいは、リラックスした空気の中でコントの波に乗ることができました。ツボにハマった箇所もいくつか。「材木屋」と「木材店」の違いに拘泥するネタで一番笑いました。トゲム工場のエピソードと引越しのエピソードは終始ニヤニヤしていました。

いわゆるガールズトークの部分はひとつひとつの言葉が魅力的で、繰り返し聞きたいと思うほど。最後の最後にランさんに言葉が届いたのに。

時間軸も単純に逆行していたわけではなさそう。順番が入れ替わっていると思われる箇所があって、結果的にそれがラストにつながるので、あまり気にはなりませんでした。

「原発ネタ」「東海村臨界事故ネタ」はどうしても居心地の悪さを感じずにいられませんでした。鼻血を出して倒れる場面のあと、時間軸が逆行していたことが分かってホッとする仕組みにはなっていたのですが。お守りのトゲムがどうこうというエピソードは皮肉なのか希望なのか。「有害物質(放射能)除去」という機能だった、と解釈するのは容易いことですが、それだけではないと思うのです。

 

それでもやはり、「東京の人が、東京の人に向けて作った作品」という思いが抜けません。少なくとも、私はあのようなスタンスをとることはできなくて、でも、観客のほとんどは東京の人で。良くも悪くも、同じ土俵に居る人にしか向いていない。「気負わないように」気負いすぎているようにしか思えなかった。